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一条ゆかりのライフワーク的漫画
少女漫画界の大御所、一条ゆかりの代表作。
超大金持ちの高校生6人が、数々の事件や騒動を起こし、解決する。
映画でいうとアクションになるのか?
一条ゆかりの画の素晴らしさは、今更語るまでもないが、本作品は“知的コメディ” といった要素が強い。
作者の作品はシリアスなものが多いなかでこのような話は珍しい。
毎回、1話~2話ほどの短編読みきりという型をとっており、月刊誌でも不定期連載である。
故に話は毎回全く異なるが、いくつかのジャンルに別れている。
事件(政治家の汚職の暴露や殺人事件等に巻き込まれるケース等)、事故(偶然起こった事故に巻き込まれたり首を突っ込むケース)、メンバーの一人を主役にした話、(その場限りの恋愛等)、ホラー、その他、等である。
中にはシリアスな話も多いが、ラストはたいていギャグ的なオチで終わる。
また、作者の漫画ではどれもそうなのだが、この作品では特に作者の趣味、知識、教養、遊び、人生経験、食・ファッションに対する拘り、などが数多く見受けられる。それらは一般教養的なものではなく、かなり“ツウ”な人間にしかわからないような細かいことまで描かれていたりする。それらを表現するために、6人のメンバー一人一人を個性的に、全くジャンルの違うキャラクターに設定している。
派手好きで食が大好き男勝りの女の子、病院の息子で秀才で年寄りのような趣味、警視総監の息子で不良少年、美貌を大切にして玉の輿を狙う今時の女の子、茶道の家元で大和撫子、ホストのようなクウォーターの少年、 といった具合にそれぞれが巧く六角形の端になるようなキャラの濃さである。
これだけ豊かにキャラクターに個性を持たせているので、ネタが尽きることはほとんどないだろう。
キャラ設定をしっかりする作者かどうかは漫画を読めば一目瞭然だ。
そんなキャラクターを通して、作者の人格は大いに表現される。時にはかなりマニアックな話もあれば、天才かと思わせるような難解な話も出てくる。よほどのインテリなのか?と思えば、ホストクラブや風俗業界の詳しい話題もある。初めて読んだときは「なんと豊富な人生経験を持った人だろう」と、その話の全てが瞠目ものであった。
恋愛がテーマになる話もある。
だがそれは6人の間では絶対にない。話が読みきりで終わるので、メンバーの一人がそれきりの登場人物と恋愛関係になったとしても、話が終わるとその関係も終わる。よって、6人の中で交際相手がいるものはいない。
この辺りは、この作品の不定期連載という性質上、自然となった形であると思われる。
作者の他の漫画作品も多く読んだが、ドラマ化されるとほとんどがコケる。
その理由は明らかだ。作者の漫画に出てくるキャラクターの多くは常人ではありえないようなキャラクターが多い。故に、ドラマの脚本云々の前に、キャストに違和感を感じてしまうのである。
作者の話は絶対に漫画で読むことをお奨めする。
画も特徴的で一目でわかる。