[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
永遠の命を手に入れた不幸。
先だって、るーみっくわーるどについて書いたので、
その延長ということで『人魚シリーズ』の第一作目をご紹介。
少年サンデーで年に1~2回くらいの不定期のスペシャルとして
発表されていた。
私は子どもの頃、高橋留美子が大好きだったので、
人魚シリーズが掲載されたときは、『らんま』と人魚の二つが読めたので
それはそれは喜んだ。
いつもどおりらんまを書きながら同時進行でかけるのはすごい。
そもそも高橋留美子が連載を休んだのを見たことって1度くらいしかないな。
こういう真の漫画家こそ、締め切りは守るし、原稿を落とすこともない。
巨匠は基本を守ってこそ巨匠なのだ。
話は一人の男が人魚を探すところから始まる。
彼は500年ほど前に人魚の肉を食べたことにより、不老不死になってしまった。
そこで新たに不老不死になってしまった少女と共に
人魚を探す旅を当てもなく続けることになる。
というのが基本的な話の筋だが、
主人公がまだ少女のいない過去の話なども出てくる。
前編後編の二部構成が多く、新たに出会った人が人魚に関するなんらかの秘密を抱えており、
後半にその謎が解き明かされるというパターンが多い。
内容は暗く、また残酷な描写も多い。血も沢山噴出す。。。
人魚の肉を食べて不老不死になるものは限られたものだけで、
たいていの人は「なりそこない」(半魚人?)というバケモノになってしまう。
「なりそこない」になると人間としての意識が吹っ飛んでしまう。
なんとも虚しい存在で、ただ地べたを這いずり回るように生きているだけの動物になってしまうのだ。
ところが、不老不死になってもそこにあるのは生きる目的もあても何もない
命があるだけの存在になってしまう。
しかし、人は人魚の肉を求め、不老不死を手に入れようとするのだ。
人魚伝説は実際存在しているらしく、作中に出てくる八百比丘尼の話も存在する逸話らしい。
永遠の命を手に入れたものが様々な時代をどのように生きてきたのか、
永遠の命とはなんなのか?
そんな重いテーマを巧く表現している。
るーみっくわーるどの中でも傑作だ。